この2年間、私たちはみなさまに、
一つの単純な真実をお伝えしてきました。
人工知能(AI)革命は、
ニュース記事の上だけで起きていません。
それは、
コンクリートや鉄鋼、配線、変圧器、
そして膨大な「電気」を必要として動いているのです。
AIが賢くなるたびに、
より大きな計算能力が必要になります。
計算能力が上がるたびに、
より多くのデータセンターや電力、設備が求められるのです。
だからこそ、私たちは新しい経済の土台を築く企業に対して、
強気の姿勢を貫いてきました。
最近のフィナンシャル・タイムズ紙の記事では、
この設備投資がいかに激しいかを示しています。
私たちの長期的な見通しには、
まだまだ大きな伸びしろがあることが分かりました。
データセンターの開発会社は、
網羅的な電力網が整うのを待つ間、
意外なエネルギー源に目を向けています。
それはなんと、「航空機のエンジン」です。
そうです、ボーイング (Nasdaq: BA) 747型機を飛ばす、
あのジェットエンジンです。

役目を終えた航空機のエンジンを再利用することで、
AIの需要に応える電力を確保しています。
率直に申し上げましょう。
データセンターが電力網に接続されるまで、
最大で7年も待たされる状況にあります。
電力会社は、
あまりに重い負荷に追いつくことができていません。
巨大IT企業は
AI関連の設備投資に4,000億ドル(約60兆円)近い資金を
投じると発表しました。
しかし、既存の電力網は
それほどの規模を想定して作られてはいないのです。
AIの世界で7年も待つことは、
永遠に取り残されることと同じ意味を持ちます。
そのため、開発会社は今すぐ電力を手に入れるために、
あらゆる手段を講じています。
そういった時に...
GEベルノバ (Nasdaq: GEV) や
プロエナジー社、
ブーム・スーパーソニック社、
カミンズ (Nasdaq: CMI) といった企業の出番です。
現在、航空機エンジンを地上での発電用に作り替えた装置や、
ディーゼル発電機への需要が急増しています。
これらの装置は、
巨大なガス発電所や再生可能エネルギーほど
効率的ではありません。
安くもなければ、環境に優しいわけでもないでしょう。
しかし、今すぐ手に入る。
この「今すぐ」こそが、
AIの開発競争において最も価値のある宝物なのです。
GEベルノバ一社だけでも、
オープンAIやオラクル (Nasdaq: ORCL)、
ソフトバンクグループ (TSE: 9984) が
利用する新しいデータセンターに、
約1ギガワット分のエンジン発電機を供給しています。
また、カミンズ社はデータセンター向けに
3,900万キロワット分もの発電能力を販売しました。
同社はこの1年で、
その生産能力をほぼ2倍に引き上げています。
昨日までAIとは無縁に見えた航空や重機、
産業用エンジンの業界にまで、
これほど巨大な需要が波及している。
これは、一時的な流行ではなく、
本物で息の長い「巨大な潮流」を目撃している証拠です。
この話は、
私たちが1年以上訴え続けてきた視点を裏付けています。
AIブームの本質は
「対話型ソフト」ではなく、
「目に見える設備」にあるのです。
電力、冷却装置、建物、サーバー、
通信網、土地、変圧器、発電機、
配管、鉄鋼、セメント。
デジタルな世界が必要とするものはすべて、
物理的な世界で先に作られなければなりません。
歴史は私たちに大切なことを教えてくれます。
産業革命が起きるたび、
長期的に最も安定した利益をもたらしたのは、
道具や材料を供給した企業でした。
鉄道ブームの主役は鉄道会社だけでなく、
鉄鋼メーカーでもあったのです。
自動車が普及したときも、
自動車メーカーだけでなく、部品を作る会社が支えていました。
IT革命のときも、本体メーカーだけでなく、
インテル (Nasdaq: INTC) や
マイクロソフト (Nasdaq: MSFT) が
その生態系を支えたのです。
今日のAIインフラも、全く同じ物語をたどっています。
一部の専門家は、
このような電力の奪い合いは長くは続かないと警告しています。
私はその通りだと思います。
いずれ巨大企業の投資は落ち着き、
電力網の整備も追いつきます。
しかし、それでは本質を見誤ってしまいます。
たとえ歩みが緩やかになっても、
進む方向が変わることはありません。
AIはより巨大になり、
その学習にはさらに多くの電力が必要になります。
今日のAI関連企業は、
航空機のエンジンやディーゼル発電機を
頼りにしているかもしれませんが、
将来的には、より大規模で恒久的な電力設備へと移行していくでしょう。
それは、送電網の改良やガス発電、
再生可能エネルギーへの長期的な需要が続くことを意味します。
賢明な投資家は、
派手なニュース記事を追いかけたりはしません。
土台を築いている企業をじっと見守るものです。
世界最先端のデータセンターが、
AIを動かすために航空機のエンジンまでかき集めている。
そんな状況は「バブル」ではありません。
数十年に一度の規模で起きている、本物の「産業の構築」です。
電力や冷却、サーバー、半導体、設備を提供する企業は、
一過性のブームに乗っているわけではありません。
彼らはAI経済全体を可能にする「道具」を提供しているのです。
私が40年以上言い続けてきたように、
株価はいずれ企業の業績に従います。
AIの土台を支える企業は、
需要が増え続ける中で成長し、投資を広げています。
だからこそ、私たちは強気でいられるのです。
AIの進化は止まりません。
そして、それを支える企業が必要とされることも、
また変わらないのです。
〜編集部〜
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