6月末にJ.P.モルガンが
発表したレポートは米国の経済を
分かりやすく語っています。
S&P500における上位10社の推移を
10年ごとに表したものです。

出所:JP Morgan ASSET MANAGEMENT「Guide to the Markets」
1985年の上位10社には
・IBM (NYSE: IBM)
・エクソンモービル (NYSE: XOM)
・ゼネラル・エレクトリック (NYSE:GE)
・ゼネラルモーターズ (NYSE: GM)
・AT&T (NYSE:T)
・イーストマン・コダック (NYSE: KODK)
といった当時を代表する巨大企業が
並んでいました。
しかし、その後の推移をみましょう。
2005年には、
マイクロソフト (NASDAQ: MSFT)が登場。
ウォルマート (NYSE: WMT)も
上位に近づいていました。
2015年には
・アップル (NASDAQ: AAPL)
・マイクロソフト
・バークシャー・ハサウェイ (NYSE:BRK.B)
・JPモルガン・チェース (NYSE: JPM)
・アルファベット (NASDAQ: GOOGL)
が、主役の座へと躍り出ています。
そして2025年の上位10社では、
・エヌビディア(NASDAQ: NVDA)
・アマゾン(NASDAQ: AMZN)
・メタ (NASDAQ: META)
・テスラ (NASDAQ: TSLA)
・ブロードコム (NASDAQ: AVGO)
がランクイン。
2026年7月には、
エヌビディアが首位に立ち
・マイクロン (NASDAQ: MU)
・イーライリリー (NYSE: LLY)
が、新しい顔ぶれとなっています。
これは、偶然ではありません。
これこそが、米国資本主義の
働きなのです。
古い王者が、永遠に頂点に
留まることはできません。
市場が報いるのは
✔️顧客により良く尽くし
✔️利益を伸ばし
✔️資本を賢く配分し
✔️本物の競争優位を築く
企業です。
・コダック
・ゼネラルモーターズ
・ゼネラル・エレクトリック
はかつて誰も手が届かない存在でしたが
今ではトップ10ではありません。
規模の大きさだけでは、
企業は守れないという事です。
これこそ、株式市場が時をかけて
教えてくれる教訓なのです。
ここで、あるチャートをお見せしましょう。
このチャートで最も心躍る
部分は、その規模の大きさです。

出所:JP Morgan ASSET MANAGEMENT「Guide to the Markets」
1985年、上位10社の時価総額は、
約3000億ドルでした。
1995年 約6000億
2005年 2兆4000億ドル
2015年 3兆2000億ドル
へと上昇しました。
電力上位10社の価値は
2026年7月 24兆4000億ドル
に達しています。
これは、驚異的な数字です。
この数字が映し出すのは、
幾十年にもわたる
・リスクを取る勇気
・発明
・資本形成
・事業構築
の積み重ねでしょう。
ニュースの見出しは
毎日のように変わります。
政治家は議論を続け、
メディアは不安をあおります。
悲観論者は、それらしい恐怖を
煽るものです。
しかし、そうしたノイズの奥底で、
米国企業は複利で
成長を積み重ねているのです。
ここには、もう一つの教訓があります。
投資家は、最も規模の大きな企業こそ
最も安全だと思い込みがちです。
それは、危険な思い違いになりかねません。
過去のどの時点においても
上位10社を買っておけば安全に思えました。
しかし、その多くが、
後に後れを取っていったのです。
だからといって、今日の王者が
必ず没落するとは限りません。
しかし、それでも価格は重要です。
株式市場は、企業の将来性を好み、
時には行き過ぎるほど
株価を押し上げるものです。
今、ごく一握りの企業が、
市場に大きな影響を与えています。
それは、強者たちが結果を
出し続ける限り、美しく機能します。
しかし、期待が崩れれば、
痛手にもなり得るのです。
だからこそ今、
「銘柄を選び抜く力」が
より重要になっています。
市場を無条件に丸ごと保有しても
安全とは限らないのです。
私たちの仕事は、
それとは違います。
群衆がまだ気づく前に、
価値が積み上がりつつある企業を
見つける事が私たちの仕事です。
みなさまとそのご家族にとって、
今日の話が投資判断の
手助けになれば幸いです。