7年連続 全米No.1投資家に選ばれたチャールズ・ミズラヒ

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7兆円分のビットコインを 保有した企業の末路

7兆円分のビットコインを 保有した企業の末路

チャールズ・ミズラヒ

昨年、市場にある新たな手法が広がりました。

企業が株や債券を発行して、
暗号資産を買い集めるという手法です。

これらは製品を広げるためでは
ありません。

事業を強くするためでもなかったのです。

価格の変動が激しい資産を積み上げ、

株主に割高な負担を求めて、
その資産を持たせる仕組みでした。

出所:gettyimages

価格が上がる間、
その戦略は賢く見えました。

ビットコインが急騰した時、

これらの株価はそれ以上の速さで上がりました。

暗号資産が上昇したときはいつも、
これらの企業は大きな収益をもたらすと期待されたのです。

仕組みは至って単純でした。

投資家からすれば、
このようにビットコインとのレバレッジを約束する
公開企業を買う方が良い。

ですがその論理は、
価格が上がる時にしか通用しません。

価格が停滞したり下落したりすれば、
レバレッジは逆向きに働くからです。

そして投資家は話を聞くのをやめ、
バランスシートの中身を調べ始めます。

結果、上乗せされた価値はしぼみ、
資金を得ることも難しくなっていきます。

価値を押し上げたのと同じ仕組みが、
今度は重荷となってのしかかっていくのです。

私たちは今、
その逆転劇を目にしています。

週末、ビットコインの価格は、
76,000ドルを下回りました。

この水準は重要です。

なぜなら、最大の買い手である
企業の平均取得価格に近いからです。

資産価格がその線を下回った時、
信念とされたものは、
帳簿上で目に見える損失に変わります。

投機的な流行りはこのように、
何か劇的な事件が起こるわけではなく、

脆い部分が徐々に
暴かれることで終わります。

価格が事業に取って代わる時

二ヶ月前、
私は人々が暗号資産の価格が戻っても、

前回の暴落を招いた
欠陥は直っていないと警告しました。

単に高い価格の陰に、
隠されていただけなのです。

心理は変わりましたが、
仕組みは変わりませんでした。

今起きている打撃は、
資産の値上がりは事業ではないと、
人々がようやく気づき始めたことで起きています。

暗号資産の最大級の保有企業である、
マイクロストラテジー (Nasdaq: MSTR)は、

700,000単位(約7兆円)を超えるビットコインを保有しています。

※1BTC=1,000万円で算出


同社の株価はこの半年で、
67%以上も下落しました。

同社は昨年末に巨額の評価損を計上し、
市場での価値も急激に下がっています。

これは買い時を間違えた
結果ではありません。


仕組みそのものの失敗なのです。

業績が変動の激しい資産に
左右されると、損失は信頼よりも速く広がります。

上昇時のレバレッジは、下落時には脆さに変わります。

価格が下がれば、キャッシュフローは生まれません。

経営の自由も失われてしまい、
バランスシートの数字が全てを支配するようになります。

激しい変動資産を軸にするのは、
事業を持つこととは違います。

本物の事業はキャッシュフローを自ら生みます。

顧客に尽くし、
変化に対応し、
不況を生き抜く力があります。

価値は価格の動きではなく、
日々の営みで作られるからです。

資産を溜め込むだけの戦略は、
市場の心理に頼っています。

信頼が保たれることや、
価格が上がり続けることに依存しているのです。

信頼が弱まれば、
支える土台はどこにもありません。

投資家は今、資産の価値と、
企業の市場評価を厳しく見比べています。


その比率が縮まれば、
計算は残酷なものとなります。

企業は資産を売るか、
不利な条件で株を発行するしかありません。

悪循環が始まるのです。

熱心に支持していた人々でさえ、
言葉を濁し始めました。

断定的な物言いは、
条件付きの柔軟な表現へと変わりました。

その変化こそが、切迫した状況にある何よりの証拠です。

夢よりも仕組みが大切な理由

ここでの教訓は、資産そのものではありません。

価格は上下するものであり、 変動は市場の一部です。

大切なのは仕組みです。

今年の初め、価格が再び上がった時、
私はみなさまに強調しました。

夢はバランスシートを直してはくれません。

利益を生むこともありません。

規律ある資金の割り振りに
代わるものはないのです。

一時的に価格が上がっても、
その真実変わりません。

私たちは自立した事業に注目します。

現金が回っているか、
バランスシートが健全であるかを確かめます。

慎重に資金を配分する指導者や、
時代を越えて続く需要を探します。

その規律が、長年私たちを守ってきました。

それは一瞬の華やかさには欠けるかもしれません。

世間を騒がせる見出しにもなりませんが、
もっと大切なことを成し遂げます。

資産を守り、複利で増やしていくということです。

米国が世界で最良の投資先であり続ける理由があります。

マーケットは生産的な企業や事業に報いるものです。
そして、それは夢物語と実態を切り分けます。

行き過ぎたものは消え、投機は薄れていきます。

そして最終的には、
本物の事業だけが生き残るのです。

私たちは今、再びその選別を目にしています。

努力なき富を説いた、資産を溜め込むだけの取引は、
今まさに試されています。

そういった企業を評価した投資家は、
それが自分に跳ね返ってくることを
学んでいる最中です。

しかし、こうした企業の株価が暴落したからといって
私の長期的な楽観は揺らぎません。


むしろ確信は強まりました。

✔︎市場は常に規律ある資金に機会を与えます。
✔︎バブルが消えれば、価値は適正なものになります。
✔︎夢物語が消えれば、原理原則が再び重視されます。
✔︎私たちは価値の分からないものは無視し続けます。

希望にすがるのではなく、
所有することを好みます。

バランスシート上の賭けではなく、
事業から利益が得られる場所に投資し続けます。

その手法は、数十年の市場のノイズの中で、
常に成果を出し続けてきました。

そして今、再び証明されつつあるのです。

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