7年連続 全米No.1投資家に選ばれたチャールズ・ミズラヒ

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株価上昇をもたらす ビットコインの魔法?

株価上昇をもたらす ビットコインの魔法?

少し前、業績不振の企業でも
株価を一気に押し上げる「魔法」が
見つかったように思われました。

その魔法にかかれば

・より良い製品
・顧客の増加
・利益の拡大

は必要ありません。

ただ資金を調達し、
ビットコインを購入して、
株価の上昇を眺めるだけだったのです。

出所:gettyimages



投資家は、
ビットコインをバランスシートに組み入れた
ほぼすべての企業を評価しました。

そして、

・コーヒーチェーン
・衣料品小売
・電池メーカー

までもが、暗号資産を買い漁りました。

彼らの本業は暗号資産とほとんど関係が
ありません。

ですが、ビットコインと株価が
上昇を続ける間は、
誰も気に留めませんでした。

しかし、この「魔法」はやがて、
800億ドル規模の
惨事へと変わっていったのです。

私たちは昨年も、
このメールマガジンで何度か
この危険なトレンドについて警告していました。

フィナンシャル・タイムズ紙の分析によれば、
ビットコインを保有した上位50社の評価額は、
2025年7月時点で約1500億ドルでした。

その後、この数字は約670億ドルまで
下落しています。

800億ドル以上の株主価値が、
およそ1年のうちに消えてしまいました。

その破壊は、
ビットコインそのものの下落幅を
はるかに超えるものです。

これら50社のうち

✔️43社の株価は、ビットコイン戦略発表前を
下回っています。

✔️35社に至っては、株価が半分以下にまで
落ち込みました。

この結果は、すべての投資家にとって
重要な教訓を含んでいます。

一時的な財務工作は、
株価を一瞬上昇させても
素晴らしい事業の代わりには
ならないということです。

株価を押し上げる「魔法」の正体


ストラテジー(Nasdaq: MSTR)社は、
多くの企業が模倣を試みたモデルを
提供しました。

同社は、
マイケル・セイラー氏のもと、2020年から
ビットコインの購入を始めました。

出所:同社HP



同社の株価が上昇した後
他の経営者も同じ道を歩みました。

この方法は
ビットコインが上昇を続ける
限り上手くいきます。

そのプロセスはこうです。

①企業は株式を発行したり資金を借り入れ、
ビットコインを購入

②ビットコイン価格が上昇すれば
1株あたりの純資産は上昇します

③そして、株価が上がれば
さらに新株を発行して資金調達

④その資金でビットコインを追加購入する

という
サイクルが続いていきました。

これは、最初は見事に機能したのです。

しかし、資産価格の上昇だけに支えられた
株価上昇が崩れる時は一瞬です。

ビットコインは、
この1年でおよそ30%下落。

多くの企業はこれまで、

・レバレッジ
・株式希薄化
・資金調達コスト

を重ねてビットコインを購入していた分、
さらに大きく下落したのです。

その結果、
かつて暗号資産を購入していた企業が、
今では売却に転じています。

今ビットコインを大きく保有する
上位50社は7月にはビットコインを
購入ではなく売却しているのです。

ストラテジー社も6月下旬から8月中旬にかけて、
およそ7000ビットコインを売却しています。

その売却によって得られた約4億3000万
ドルは、利払い付き証券関連の
支払いに充てられました。

セイラー氏はかつて、

「ビットコインは決して売るべきではない」

と強く語り、有名になりましたが
現実は彼の言葉よりも強力だったようです。

資産とは何か


ビットコイン支持者たちは、暗号資産の
将来価値について議論を続けるでしょう。

しかし、その議論は、長期的な株式投資家に
最も重要な教訓を見落としています。

ビットコインを保有しても
企業は新たな経済価値を
生み出していないのです。

ただでさえ投資家は、
株式特有のリスクとして

・経営陣の報酬
・管理費
・資金調達コスト

を支払う必要があります。

直接ビットコインを買えば
これらのリスクはありません。

企業の株式を保有するなら
何かそれ以上の理由が必要でしょう。

さらに重要なことに、
ビットコインは

・利益
・キャッシュフロー
・配当
・事業の成長

のいずれも生み出しません。

将来、いずれ誰かが自分より高い
価格で買ってくれるかどうかに
懸かっているのです。

一方で、
生産的な企業は異なる
仕組みで動いています。

①顧客が価値を認める商品や
サービスを提供し

②売上は利益となり、

③その利益が技術革新や
買収、配当、自社株買いの
原資となります。

本当に強い企業は、この①〜③の過程を
何年も繰り返すのです。

拡大を続けるキャッシュフローが、
1株当たりの本質的価値を
少しずつ押し上げていきます。

それこそが、真の複利です。

米国を代表する企業は、
バランスシートに小細工をして
富を築いたわけではありません。

彼らは

・課題を解決し
・顧客に尽くし
・賢くお金を投資

してきたのです。

アップル(Nasdaq: AAPL)は、
顧客が喜んでプレミアム価格を支払う
製品を生み出してきました。

アマゾン(Nasdaq: AMZN)は、
現代の商取引とクラウドコンピューティングを
支えるインフラを築き上げています。

ビザ(NYSE: V)は、
消費者、加盟店、銀行をつなぐ、
世界規模のネットワークを生み出しました。

ディア(NYSE: DE)は
より少ない資源で、より多くの食料を
生産できるよう、農家を支えています。

これらの企業の成功の理由は
生産性の高い資産を保有し
顧客を大切にしたからです。

現実的に企業を見る


私たちの分析は
まず事業そのものの
研究から始めます。

優れた経営陣が在籍する企業です。

さらに、
力強い成長性と競争優位を
兼ね備えていなければなりません。

そのうえで私たちは、
「割安な価格」での
株式購入にこだわります。

この最後の条件があるからこそ、
興奮に任せて株を買うことを
防げるのです。

どれほど優れた事業であっても、
高値で買えば投資として
失敗に終わりかねません。

ビットコインを保有した企業の多くは、
事業としての強さも、
妥当な株価水準も備えていませんでした。

経営陣は、事業ではなく株価上昇
だけに関心を向けていたように見えます。

私たちの4アルファアプローチは、
より現実的な分析です。

・売上高
・利益
・フリーキャッシュフロー
・バランスシート
・ROE(自己資本利益率)

を調べます。

これらの指標は、
企業が本当に価値を高めているのか
どうかを映し出すものです。

確かに株価は、
一時の流行やトレンドで
上昇することがあります。

しかし、
持続して富を築くには、
事業そのものが前進しなければ
なりません。

米国の起業家たちは今も

・テクノロジー
・ヘルスケア
・金融
・製造業
・消費財市場

で素晴らしい企業を
築き続けています。

忍耐強い投資家は、
事業のオーナーのように
考えることでその進歩を
共に享受できるでしょう。

近道は、いつの時代も魅力的に見えます。

それでも歴史はいつも
一時的な熱狂よりも現実を重んじる
投資家に報いてきました。

・生産的な事業を保有する
・財務の健全性を求める
・妥当な価格を支払う

これらには、暗号資産ブームのような
派手さはありません。

しかしこれらの視点は
米国において昔から
持続的な富を生み出してきたのです。

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