「どれくらいの銘柄を持つべきでしょうか?」私たちにもっとも多く寄せられる質問です。なかには、50銘柄、100銘柄以上を保有している方もいます。あらゆる株の情報を追いかけた結果、整理のつかない“ガラクタ箱のような”ポートフォリオのようなになっていることがほとんどです。 当然ながら、こうした人々の多くは、市場の平均を大きく下回る成績に終わっています。 伝説的な投資家ピーター・リンチ氏はこれを「ダイワーシフィケーション(Diworsification)」と呼びました。 本来の「分散投資(Diversification)」をもじった言葉で、銘柄数を増やしすぎた結果、リスクが下がるどころかリターンが損なわれてしまう状況を指します。 ウォーレン・バフェット氏もこう述べています。「広範な分散が必要なのは、自分が何をしているのかわかっていない投資家だけだ」 自分のしていることに確信があるなら、無理に分散させる必要はありません。 むしろ、優れた企業に絞って投資を集中させるべきです。資産を本気で築きたいなら、鍵となるのは「集中投資」です。実際に成功している投資家の多くは、非常に集中したポートフォリオを持っています。 彼らは何十もの投資先を精査しますが、実際に資金を投じるのは「これだ」と信じたごく一部だけです。そして、その時間のほとんどを「断る」ために使っています。 彼らが狙うのは「ファット・ピッチ(fat pitch)」絶好機とも言える、勝算の高い投資先です。 このような確信ある数回の大勝負こそが、人生を変えるほどの資産形成につながるのです。チャーリー・マンガー氏も、「深く理解し、長期的に信じられる優良企業を3〜5社持つことは、30社以上に分散するよりも良い結果を生む」 と語っています マンガー氏にとって、過度な分散は「安全」ではなく、「平凡な結果」を確約してしまう手段だったのです「確信」をもって投資するための3ステップしっかり選び、長く育てる。この姿勢こそが、将来の経済的な成功を導きます。 私たちの『アルファ・インベスター』では、年間10〜12ほどの銘柄を厳選してご紹介しています。ですが、すべてに投資する必要はありません。次のシンプルな3ステップ「読む・評価する・集中する」を使って、どの銘柄を買うかを見極めてください。ステップ1:読む(READ)それぞれの推奨事項を注意深く読んでください。毎回の推奨銘柄は、何十時間もかけて調査した上でお届けしています。 そしてビジネスモデル、財務状況、リスク、将来性まで徹底的に分析した内容を、10分以内で読める形に凝縮しています。 なので、あなたが追加で調査する必要はありません。大変な作業は私たちが引き受けます。まずはじっくり記事を読むところから始めましょう。ステップ2:評価する(RATE)読み終えたら、その銘柄に1〜10点で点数をつけてみてください。 ビジネスを完全に理解し、将来性を信じ、リスクも抑えられていると感じたなら それは「10点」。つまりファット・ピッチです。 逆にピンとこなければ、低めの点数に。自信のないまま投資しても成果は出ません。 この習慣が「迷いのない投資」を生み、確信をもってお金を託せる銘柄を選ぶ助けになります。ステップ3:集中する(FOCUS)点数が7点以上の銘柄だけに投資しましょう。 理解し、信じることができる企業にだけ資金を振り向けることで、値動きにも動じず持ち続けられるポートフォリオが築けます。例えば、農村地域に住んでいて、その機械を使っているなら、ディア・アンド・カンパニーへの投資に自信が持てるかもしれません。医療業界で働いているなら、HCAヘルスケアのビジネスに詳しいはずです テクノロジー分野に携わっているなら、マーベル・テクノロジーの将来性が見えるかもしれません。 そして、その銘柄に「7点以上」をつけたら、自分に問いかけてみてください。「この企業に、資産の大部分を託して20年間保有する覚悟があるか?」もちろん、実際に20年保有する必要はありません。ただ、この問いを通して「借り主」ではなく「オーナー」の視点を持つことが大切なのです。 この考え方を実践すれば、年間で2〜3の投資先にたどり着くはずです。それで十分です。結果として、あなたのポートフォリオは “ガラクタ箱”のように何でも詰め込まれたものではなく、厳選された精鋭で構成されることになるでしょう。 これこそが、株式市場で「本物のお金」を築くための道です。今後も「確信」を持てる銘柄に集中してまいりましょう。〜編集部〜オーナー視点で投資するために…ミズラヒさんが優良企業の見つけ方を1冊の書籍にまとめてくれました。