今日は、とある人物のお話をしたいと思います。 彼の父親は「ヘビの油売り」と呼ばれる詐欺的な薬売りで、浮気癖があり、家を空けることが多い人でした。そのため、彼は母親に育てられました。 彼は家計を支えるため、七面鳥を育てたり、じゃがいもを売ったりなど、家事も進んで手伝ったりしていたそうです。 そんな彼が働き始めたのは、クリーブランド*にある運送会社の事務員。ごく普通のスタートだったと言います。*アメリカ合衆国オハイオ州北東部に位置する都市しかし、数十年後どうなっていたと思いますか? 彼はなんとアメリカ史上最も裕福な人物、さらには現代史上最も富を築いた人物となっていたのです。 その人物とは、石油王ジョン・ロックフェラーです。 出所:forbes 富の頂点に立ったジョン・ロックフェラー 現在の価値に換算すると、同氏の資産は約5,000億ドル。全米経済の約2%に相当する規模です。 そして、ビジネス界で「史上最高の実業家」の一人とされています。 同氏が創業したスタンダード・オイル社は、石油の生産コストを大幅に削減し、最盛期には米国内の石油の90%を支配していました。 同氏が石油業界に革命を起こせたのは、他の多くの人が気付かなかった事実にいち早く目を向けたからです。 すなわち、産業革命の時代に突入した世界では、石油の需要が急増するだろうと見抜いたのです。 彼は「追い風」を受ける業界を選び、その流れを利用して大きな成功を収めました。 このアプローチこそ、安定した利益を得る秘訣と言えます。 偉大なビジネスパーソンの共通点 現在、世界最大級の資産家の1人にジェフ・ベゾス氏がいます。その資産は2,000億ドルを超えています。 投資界のレジェンド、ウォーレン・バフェット氏もベゾス氏を「現代で最も注目すべきビジネスパーソン」と称賛しています。 ロックフェラー氏とベゾス氏、時代は異なりますが、彼らには共通点があるのです。 それは、「追い風の強い業界」を選び、その流れに乗ったことです。 ベゾス氏は、石油ではなくインターネットの可能性に目を向けました。 インターネット利用が年間2,300%という驚異的な成長を遂げているデータを目にし、その成長を追い風にできる商品を探しました。 そして、同氏が選んだのが「書籍販売」。 こうしてアマゾンが誕生し、インターネット業界の強力な追い風を受けてオンライン小売業を支配する存在となっていったのです。 その後、クラウドコンピューティングという別の業界でも成功を収めています。投資で最初に見るべきポイント ロックフェラー氏やベゾス氏の成功が示すように、追い風を受ける業界を選ぶことが、世代を超えた富を築く鍵となります。 バフェット氏もこのようにコメントしています。 「100 メートルを速く泳ぐには、泳ぎ方を練習するよりも、流れに乗って泳ぐ方が良い。」 私たちが株式市場で利益を得るためには、まず業界に注目することが重要です。 これまでのウォール街での約40年間の投資経験から、私は投資先を選ぶ際、まず「その企業が属する業界」を調べます。 なぜなら、どんなに優秀なCEOが率いていても、衰退している業界では長期的には成長が見込めないからです。 例えば、現代において新聞業界やDVDレンタル、実店舗型の小売業などは、逆風に立ち向かうのが非常に難しいビジネスです。 そのため、私は常に業界を動かす要因や、逆にその業界を破壊する可能性があるものを考え、自問します。 「このビジネスには追い風が吹いているか?」 追い風を受けていた業界 過去、追い風を受けていた業界には、ヘルスケア・5G、クラウドコンピューティングなどがありました。 こうした業界の流れを活かし、私たちはアルファ・インベスターの読者に、 ・HCAヘルスケア (NYSE:HCA)・マーベル・テクノロジー (Nasdaq: MRVL)・アリスタ・ネットワークス (NYSE: ANET) などの企業を推奨してきました。これらの銘柄は現在、推奨時価格を大きく上回っています。例えば、HCAは2020年6月に推奨して以来、232.8%*上昇。出所:Trading View※矢印はFinancialダイレクトが追加*2024年12月時 マーベルは2019年2月に推奨して以来、371.7%*上昇。 出所:Trading View※矢印はFinancialダイレクトが追加*2024年12月時点アリスタは2020年3月に推奨して以来、902.8%*上昇。出所:Trading View※矢印はFinancialダイレクトが追加*2024年12月時点 もし、あなたも投資をされる際は、「投資先の業界が追い風を受けている業界どうか」を見てみるといいでしょう。〜編集部〜素晴らしいCEOがいるかどうか。企業がトレンドに左右されているかどうか。投資すべきいい企業を見つけるにはどうしたらいいかミズラヒさんが1冊の本にまとめてくれています。