4月も第3週に入り、春の訪れを告げていますが、ニュースをつければどこでも同じ映像を目にします。トランプ大統領は、中国からの輸入品に145%の関税を課したばかりですが、コメンテーターたちはその数値に熱狂しているのです。関税が上昇することで、⇨コストが上がり、⇨企業の利益が減少する…一見すると、非常に説得力があるものです。事実、数十年にわたり、米国の多くの企業は安い労働力を求め中国に移転してきました。そこで高い商品を作ることになると、全ての物のコストが上がるように思えるのも納得です。しかし、これは昨日今日の見出しに過ぎません。長期的な目線で考えると、ほんの些細な出来事に過ぎないのです。私たちは、「米国の製造業は関税の影響で崩壊することはない」と考えています。その理由をこれからご紹介しましょう…ロボット革命大きな理由は2つです。「ロボット工学」と「産業オートメーション(自動化)」高度に自動化された工場の建設と、運営にかかるコストは過去10年間で劇的に減少してきました。ロボットは昼休みを必要とせず、残業の請求やストライキを行なうこともありませんそして、ただ淡々と仕事を続ける…これが、海外の安価な労働力と取って代わる可能性を秘めているのです。例を挙げましょう。ゼネラルモーターズ(GM)デトロイトにあるGMのファクトリーゼロは、米国の製造業の復活を先導しています。出所:GM自動化を軸に構築されたこの産業は、ロボット工学やイノベーションといったノウハウを駆使し、かつては死に体と思われていた産業を大きな成長の原動力へと変貌させているのです。しかし、同社の発展はそれだけにとどまりません。かつて、テスラ社のギガファクトリーの拡張に貢献した、JPクラウゼン氏が同社の製造業を統括。・汚い仕事・退屈な仕事・危険な仕事には積極的にロボットを投入することで、人員の最適化を図っています。同氏はこう述べています。同社の工場では、「Spark Eyes」などの新しいAIツールがすでに溶接部の検査と品質向上に活用されています。そのスピードはかつてないほど速く、安く、そして業務の向上に貢献しているのです。米国の製造業の次の波はこれから来るのではありません。もうすでにここにあるのです。アマゾン最新の決算報告でCEOのアンディ・ジャシー氏は、「アマゾンはコストをさらに削減するためにロボット工学と自動化に注力している」と語りました。これは、単なる宣言ではありません。すでに起こっていることです。事実、過去10年間で、米国全土にロボット物流拠点を建設しました。現在、75 万台以上のロボットが人間の従業員と並んで働き、商品のピッキングや梱包、出荷をかつてないほど迅速かつ安価に行なっています。ロボットがいなければ、同社が2日以内、あるいは当日配送を大規模に提供することは不可能です。そして、肝心なのは、ロボットは同社の雇用を奪ったわけではないということ。むしろ、より高度なスキルと高給が求められる雇用を創出したのです。これがアメリカの製造業の未来です。これまで以上に速く、スマートに、そして強くなると考えられます。テスラテスラはもはや電気自動車(EV)だけを製造している企業ではありません。彼らの言葉を借りれば、その使命は世界の持続可能なエネルギーへの移行を加速すること。AIやロボット工学、産業オートメーションに基づく製品とサービスにますます注力していく姿勢を見せています。実際、ネバダ州とテキサス州にあるギガファクトリー*でそれを見ることができます。*先進的なロボットが詰め込まれた巨大工場出所:Teslaこれらの工場では、従来の自動車工場よりも速く、安く、そして効率的にバッテリーや車両などを生産しています。そして重要なのは、彼らはそれを米国内でやっているということです。海外の労働力を頼ることなく、達成しているのです。産業革命2.0これは産業革命2.0の始まりです。1800年代の最初の産業革命は、蒸気、鉄鋼、機械の発明によって推進されました。それにより、米国は世界がかつて見たことのない最も偉大な経済原動力となりました。そして、現在、「産業革命2.0」が起ころうとしています。この革命は、ロボット工学、人工知能、スマートオートメーションによって推進されることでしょう。これにより製造業に革命が起こり、コストが削減され、生産性は向上。海外の安価な労働力に頼ることなく、国内で物を製造しても利益が出るようになるのです。そして、この変化は5年や10年先のことではありません。今まさに起こっているのです。適応する企業は繁栄するでしょう。アメリカの産業基盤はかつてないほど力強く復活すると思います。そして、先を見通すことができる投資家、つまり短期的な恐怖に惑わされない投資家は、非常に大きな利益を得るチャンスとなります。確かに、関税は短期的な混乱をもたらすでしょう。価格上昇や世界的な貿易戦争について、多くの懸念が聞こえて来るはずです。しかし、本当の話。つまりあなたが注目すべきなのは、米国の製造業の今後のブームではないでしょうか。ロボットは偉大な平等化装置です。労働力だけが優位性ではなくなった世界で、米国がいかに競争し勝利するかは、まさにこれにかかっています。国内の賃金上昇を弱点ではなく、強みに変えることができるのです。そして、米国は再び黄金時代を迎えることとなるでしょう。P.S.投資で大きなリターンを得たくない人は、米国成長の可能性に投資しないで下さい。米国の産業や、米国自身にも投資してはいけません。そうでない人は…もうお分かりですよね。〜編集部〜米国黄金時代の到来に備え、優良企業を見抜く方法をミズラヒさんが1冊の書籍にまとめ私たちに教えてくれました。