7年連続 全米No.1投資家に選ばれたチャールズ・ミズラヒ

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世界一の投資家が犯したミス

世界一の投資家が犯したミス

どれだけ偉大な投資家だとしても、
間違いをしない人は存在しません。

しかし、彼らが普通の投資家と違うのは、
時間の経過とともにミスを減らし、
ミスひとつひとつの損失を抑えること。

かつて、マイケル・デル氏はこう言いました。

失敗は、たとえその瞬間は辛くても、
勝利よりもはるかに長く私たちの心に残り続けるのです。

それは判断力を研ぎ澄まし、規律を育み、
そしてウォール街の多くの人が忘れがちなことを
思い出させてくれます。

投資とは完璧さではなく、進歩なのです。

キャリアを始めた初期から、
私は間違いを記録した本をつけています。

失敗した取引や投資判断はすべて記録に残します。

・その時何を考えていたか、
・何を見逃したか、
・そして今後に活かすべき教訓は何か

を書き留めているのです。

40年以上もこの仕事を続けていますが、
いまだに間違いを犯します。

しかし昔との違いは、今では以前よりも数が少なくなり、
損失額も下がっていることです。

学び、そして改善する能力こそが、
投資家として築き上げられる唯一の強みと言えるでしょう。

実際、史上最高の投資家でも間違いを犯すことがあります。

ウォーレン・バフェット氏は、
歴史上ほぼ誰も匹敵することのない速度で富を築き上げてきました。

同氏は11歳の時に初めて株を購入し、
85歳になるまで、74年間投資を続けています。

それだけ長い期間投資を続けられているので、
同氏は「ミスをしたことがない」と思われたかもしれません。

しかし、10年前、同氏はある大きな間違いをしたのです…

世界一の投資家が犯したミス

2015年、バフェット氏と3Gキャピタルのパートナーは
クラフトとハインツの合併を画策していました。

当時このアイデアは、
素晴らしいものに見えました。

加工食品業界で最も有名なブランドをいくつか組み合わせ、
コスト管理を実施し、非効率性を排除し、
キャッシュフローを株主への利益として活用しようと考えたのです。

しかし、そう上手くはいきませんでした。

消費者の変化は企業の変化よりも速く進みました。

インフレは価格決定力を蝕み、
消費者はより新鮮で健康的な選択肢を選ぶように…

プライベートブランドが市場シェアを奪い、
クラフト・ハインツの最も愛されているブランドのいくつかは、
コスト削減の名の下に軽視されました。

それから10年後の現在、
クラフト・ハインツは2つの別々の会社に分割することを発表したのです。

出所:同社HP

結果、株価は下落し、
同社は圧力にさらされています。

バフェット氏自身も、同社について
いくつかの点で間違っていたことを認めています。

2017年末、バークシャーの
クラフト・ハインツ株の価値は約170億ドルでした。

今夏までにその価値は84億ドルまで下落し、
90億ドル近くが失われたことになります。

「オマハの賢人」でさえ、
物事が計画通りに進まなければ損失を受けることになったのです。

間違いから学べる3つの教訓

では、ここから一般投資家は、何が学べるのでしょうか?

私は3つあると思っています。

①間違いはプロセスの一部

バークシャーの株式ポートフォリオの価値は、現在2,500億ドルを超えており、
クラフト・ハインツのミスおかげで、
バフェット氏は史上最高の投資家の座を失ったわけではありません。
※2025年9月時点

バークシャーは今も世界クラスの企業を所有しており、
驚異的なペースで資本を増やし続けています。

たった一つのミス、たとえ数十億ドル規模のミスであっても、
何十年にもわたる規律ある投資が帳消しになるわけではないのです。

②誰も適応の必要性から逃れられない

現在、世界中の食品大手が再編を進めています。

ケロッグ:
2023年にシリアル事業とスナック事業を分離。

キューリグ・ドクターペッパー:
ヨーロッパのコーヒーチェーンを買収し、後に分離することを検討。

消費者の嗜好は変化するものです。
そのため、資本もそれに合わせて変化しなければなりません。

③あらゆる失望はチャンスの種を蒔く

クラフト・ハインツの二社化は、
まさに株主にとっての価値を解き放つ動きとなるかもしれません。

小規模で集中力のある企業は、
複雑さに押しつぶされそうな巨大複合企業よりも
業績が優れていることが多いものです。

・経営陣:最も重要な分野にリソースを集中させることができる。
・投資家:両方を所有することを強制されるのではなく、
     分割のどちら側を好むかを決めることができる。

それが資本主義の美点です。

間違いは正され、
成果の出ない者は変化を強いられ、
適応した者は報われるのです。

大事なことは、
「昨日のモデルが明日も機能する」と決して想定しないことです。

私は失敗を振り返ります。

買いが早すぎたこと、売りが遅すぎたこと、
そして結局は期待に応えられなかった経営陣を信頼したこと。

どれも痛い目に遭い、お金を失いましたが、
おかげで私はより良い投資家になれました。

投資の旅ではどこにいても、間違いを犯すことになります。
うまくいかない企業を選んでしまうこともあるでしょう。
消費者の習慣やテクノロジーの変化に不意を突かれることもあるはずです。

しかし、それは失敗ではありません。
授業と捉えてみてください。

真の失敗は学ぶことを拒否することだけです。

株式市場は依然として、
世界がかつて見たことのない最大の富を生み出す機械です。

資本はこれからも新しいアイデアへと流れ続け、
起業家たちはこれからも産業を変革し続けるでしょう。

謙虚で忍耐強く、
自分が間違っていた場合にはそれを認める勇気のある投資家だけが勝つのです。

74年間の投資経験を経て、
世界一の投資家はクラフト・ハインツで過ちを犯しました。

しかし、それを認め、次のステップへと進んだのです。

結果、バフェット氏は今も投資を続け、
バークシャーは毎年数十億ドルの利益を上げています。

これが全てです。
これを胸に刻み、ミスを犯した際は一度立ち止まり、
振り返るようにしてみてください。


〜編集部〜
数々の失敗を元に、
振り返り成長してきたミズラヒさん。

40年の投資経験ののち、
この『核心』に辿り着いたようです

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